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【プロが解説】薬局の薬剤師さん向け!それぞれの薬局の特徴!

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こんにちは!

寿五郎です。

 

今回のテーマは調剤薬局の大手、地域密着、

調剤併設のドラッグストアの違いについて書いていきます。

 

※こちらも関連動画です。よろしければご確認ください

 

大手の調剤薬局について

 

上場されている調剤薬局さんはもちろんですが、

50店舗以上あるよう調剤薬局さんも基本的にこちらにあてはまります。

 

 

大手調剤薬局のメリット

 

1.他店舗展開しているので異動が可能。

人間関係がうまくいかない場合や旦那さんの転勤などでも職歴が増えないです。

全国展開している大手さんですと、転勤先にも店舗がある可能性があります。

 

 

2.大手なので昇給や福利厚生がしっかりしている。

大幅な昇給は基本的にはないですが、

その代わりにきちんと上がっていくことが多いです。

 

 

3.新卒の研修制度がしっかりしている。

多い所だと数百人の新卒がいるため、研修・指導の経験が豊富です。

(ただし中途採用ですと基本的に現場対応となる為、この限りではありません。)

 

 

4.人事担当者・エリアマネージャー・現場責任者など

複数の担当者がいるため、困った際に相談しやすい。

数百人いると尊敬できる薬剤師が見つかる可能性も高くなります。

 

 

5.キャリアアップがしやすい

従業員数が多いという事はそれだけ役職も多いです。

エリアマネージャーや部長職もあり、どんどん出世したいという方には良い環境です。

 

 

 

大手調剤薬局のデメリット

 

1.他店舗展開しているため、通勤時間が1時間30分以内に異動になることがある。

全国展開の大手さんだと全国どこでも転勤が発生することがあります。

基本的に正社員の場合、地域限定社員を選んでも

片道90分程度のお店まで異動・応援が発生すると思っておいた方が良いです。

これが理由で転職される方はとても多いです。

 

 

2.規定がある為、給与が極端に上昇するということはない。

例外を作ると他の人への影響も大きいので基本的には大幅な昇給はしてもらえません。

どれだけ頑張っても年収が大幅に上がるケースは少ないです。

5年くらい前までは全く人手がないへき地に異動する場合などは大幅な昇給もありましたが、

今は薬剤師が充足傾向にあるため、そこまで期待できないでしょう。

 

 

3.正社員は自分の都合での異動はしづらい

「この科目を勉強したいから」

「在宅をやりたいから」

などの自分の都合での異動はしづらいです。

特に正社員の方は、会社の都合で配属になるケースがほどんどです。

新卒入社時の配属先も基本的には選べないと思った方が良いです。

 

入社後、「やりたい業務がいつまでも出来ない」といった転職される方も多いです。

 

 

地域密着の調剤薬局について

 

地域密着の調剤薬局はだいたい10~30店舗くらいまでの薬局になります。

薬剤師が一番希望するのがこれくらいの規模の薬局です。

 

地域密着の調剤薬局のメリット

 

1.給与が交渉次第では比較的簡単に上がる。

1人1人の影響力が大きいため、

活躍されると1年で年収50万円アップする方などもいらっしゃいます。

また新卒入社でも大手さんに比べると30万程度年収が高い職場が多いです。

(人手不足の会社では新卒入社時に年収700万など提示されることもありますが怪しいです)

 

良し悪しは別として「辞めたい」というと引き留めで大幅に昇給するケースもあります。

 

 

2.福利厚生・待遇が交渉次第でどんどんよくなる。

「住宅手当」「資格手当」「研修補助」

など、信頼関係が出来ていれば交渉可能です。

 

「英語で海外の患者さんの対応をしたい!」

と希望された方に英会話代を負担している薬局などもあります。

 

 

3.地域密着の法人だと異動になっても通勤時間がさほど変わらない。

地域に限定して出店しているケースが多く、

異動になってもそこまで通勤に影響がないケースが多いです。

通勤時間が片道30分と90分だと1日2時間の差が出てきます。

 

 

4.社長が近いため、薬局の仕組みや経営を身近に感じることができる。

「どれくらいの利益が出ているのか」など調べようと思えば調べることが出来ます。

処方箋枚数や受けいている施設の数、それにかかる人件費などが見える為です。

独立希望の方は独立前に勤めておくと良いです。

良い社長は独立するとなった場合、開業の支援をしてくれることもあります。

 

 

地域密着の調剤薬局のデメリット

 

1.店舗が少ない為、人間関係に行き詰った時に異動する場所がない場合もある

人間関係がうまくいかない場合、最悪退職しなくてはいけません。

個人的には1店舗のみの法人ではなく2店舗以上ある薬局をお勧めします。

ただ2~10店舗運営している会社はかなり限定されてきます。

 

 

2.人事考課などがしっかり構築されていないことがある

「経営者の気分で査定」というケースがあります。

関係が良いうちは良いですが、悪くなると困るケースも多いです。

 

 

3.研修がOJTという都合の良い言葉で片付けられることがある

OJTは薬局業務の中で覚えていくという意味です。

きちんと教えてくれれば良いですがそうでない所もあったりします。

しっかりと薬局の見学で確認する必要があります。

大手さんに行かれるより教育がうまい職場も探せばあります。

 

既に一定のスキルがある方であればそこまで難しくはないと思います。

 

 

ドラッグストアについて

 

基本的には大手・中小での特徴は調剤薬局と同じです。

それ以外を記載します。

 

ドラッグストアのメリット

 

1.初年度から年収が高い

ウエルシアさんは新卒入社で約年収550万円です。

ただドラッグストアでも年収450万円程度のところもあるのでご注意を。

 

 

2.60歳を過ぎても働けることが多い

60歳を過ぎても働ける会社もあります。

ただドラッグストアは法人数が少ないので転職を繰り返すと厳しくなっていきます。

あっと言う間に「全てのドラッグストアを応募していた」となってしまいます。

 

 

3.転職する場合に受け入れて貰える可能性が高い

ドラッグストアは基本的に人員不足のケースが多いです。

年齢やご経験によりますが、要望が多くなければ比較的受け入れてもらえるケースが多いです。

 

 

ドラッグストアのデメリット

 

1.調剤経験がつめないことも

ドラッグストアで調剤併設の所は多いですが

「処方箋枚数が少ない。」

「難しい処方箋がそこまで来ない」

など、調剤経験をつむ場としては少し物足りないこともあります。

ご自身が調剤部門に配属される保証はありません。

 

 

2.転職する際にドラッグストア以外の薬局や病院だとハードルが少し上がる

ドラッグストアで年収600万円貰えていても、

基本的にどちらへ行かれても年収は据え置きか下がると思っていた方が良いです。

調剤業務の経験が少ないと未経験者扱いになることもあります。

 

 

まとめ

 

基本的には薬剤師さんが不足しているので、

「中小の薬局にいったら大手の薬局には再就職できない」

というようなことは起きません。

 

他の記事でもお伝えしておりますが、

調剤経験を30代位までに3年程度はつまないと40代以降でキャリアの選択肢が狭まります。

そちらだけは意識されるようにして頂ければと思います。

 

寿五郎もエージェントです。

お気軽にご相談ください!

 

では!